

暮らすのはひとりではなく誰かと。でも自立はしていたい
浅草にお住まいのシニアの方に最初にお聞きしたのは「現在どんな暮らしをしていて、これから具体的にどんな暮らしにしたいか、それと自分たちが考えている自立とはどんな姿なのかをお聞きしました。その結果、暮らし方は様々でも、「子どもに世話になるのではなく、誰かと暮したい。でも、自立はしていたい」ということでの意見の一致をみたのです。






輝ける人生の林住期を楽しみたい 古代インドでは人生を4期に分け、50歳から75歳までを林住期とよび、最も充実した時期としています。60代はまさにその輝ける時代。子育てを終え、社会人としての務めを果たし、これからはやっと訪れた自由時間を楽しみ、収穫の時を楽しみたい年代です。ひとつ年齢が増えてもバームクーヘンのようにはっきり年齢の違いがでるわけでもなく、気力、体力の衰えもないので、まだ「老い」の現実感がありません。
子どもの世話にならずに自立したい子どもが独立して空いた部屋をどうするか、これからの住居については思案中です。今までの生活の延長上で暮しを続けていくことに違和感のない「若さ」があるので、第2の人生は悔いの残らないようにじっくり考えている方が多いようです。すでに、これからの暮しを見据えて家の建て替えをしたCさんも、「自分が動けなくなったときのことは考えていない」といい、まだ「老いる」という実感は薄いようです。そして、参加者の大多数が将来的には「子どもの世話になるのではなく、自立していたい」という強い意志をもっています。
★林住期(りんじゅうき)
古代インドでは人生を「学生期」(がくしょうき)、「家住期」(かじゅうき)、 「林住期」(りんじゅうき)、「遊行期」(ゆぎょうき)に分け、林住期は、社会人 としての務めを終え、自分らしく生きられる輝かしい第3の人生としている。